豪州と日本のはざまで小児集中治療を学ぶ

日本から豪州に渡ったPICUフェローである管理人が小児集中治療に関連するあれこれを勝手につぶやいているブログです。

オーストラリアで医師として働く方法

今回はときどき質問をうける事項に対しての返答をまとめてみました。

 

オーストラリアでの臨床はアメリカと比べるとマイナーではありますが、

  • 確立したトレーニングプログラム
  • 待遇のよさ
  • 治安のよさ
  • 外国人の受け入れの多さ

 

等々からすると、一考する価値はあるんじゃないかなと思います。

自分はUSMLEを受験したことも勉強したこともありませんが、

オーストラリアで働くためのプロセスは

アメリカと比べても明確で容易な点は多々あると思います。

 

誰かの参考になれば幸いです。

 

①前提として

  • 日本で高等教育を受け
  • 大学を卒業し
  • 日本の医師免許を取得した

 

場合、オーストラリアで働くとなるとIMG:International Medical Graduatesという扱いになります。

IMGがオーストラリアで働く方法は主に以下の4つの方法があります。

  1.  The Competent Authority Pathway
  2.  The Standard Pathway
  3.  The Specialist Pathway
  4.  Short term training in a medical specialty pathway

参考 medicalboard.gov.au/Registration/I

簡単に以下です。

① The Competent Authority Pathway

大学卒業および医師免許資格がオーストラリアと同等に認められる国からのIMG向けです。残念ながら日本は含まれません。

 

② The Standard Pathway

オーストラリアの指定した試験をパスし、オーストラリアの研修医からスタートする方法です。

日本の医科大学卒業後に目指すことが可能です。(2023年問題はありますが)

 

③ The Specialist Pathway

自国の専門医証明をもって、オーストラリアにおけるそれと同等の専門医の資格を取る方法です。

 

④ Short term training in a medical specialty pathway

自国の医師免許および専門医資格をもって、短期の専門領域のトレーニングとしてオーストラリアで研修する方法です。私はこのpathwayで来ています。